音カルタ
タイムマシンクラブ その2

date:1998.1.24

 金沢市の子どもエコクラブのひとつであるタイムマシーンクラブのイベントに、再び特別参加してきた。今回は季節的に真冬であるので屋外のイベントはさけ、室内で楽しめるよう工夫したようだ。参加した子どもたちは大体小学校2年生から4年生くらい。今回は女の子が13人、男の子が2人という割合であった。

 イベントは「音カルタ」という音を中心にしたプログラムと、「魔法使いの弟子」という話を紙人形を使って聞かせるというプログラムの2つだ。タイムマシーンクラブ自体は子どもの感性を伸ばすことを目的としているため、今回は音だけのイベントというわけではない。

 「音カルタ」の様子を紹介しよう。

 床に並べてあるのは、音の名前を書いたカードである。そして、MDに録音してきたいろいろな音を聞いてカードを取り合うのだ。子どもたちは2人1組のグループにわかれ、とれたカードが一枚もないという状態は無いように配慮したようである。

 ここで使われた音は、すべて近所や主催者の家の中で実際に収録してきたものである。収録エリアは前回のイベントで実際に歩き回った場所を中心としている。また、子どもたちも近所に住んでいるので、環境の認識はほぼ共通という状態である。

 音のはじまりにはみんな耳を澄まして一生懸命に聞いていた。音だけ聞いているとやはりまちがえやすい音もある。そういうものももう一度聞き返してみると、だんだん違いがわかってくるようだ。

 すべてのカードをとり終わったあと、それぞれの音がどこで聞こえる音なのかを地図の上に貼っていった。カラスの鳴き声などはどこでも聞こえる音としてまとめていた。犬の鳴き声は比較的どこでも聞ける音だが、ここでは地域が限定されていたため「○○さんちの犬」というように場所まで特定できてしまう音も含まれていた。身近な環境に対する認識を深めるのに役立っていたと思う。

 そのあと、貼ったカードを裏返してゆくと、文字が表われた。その文字をならび替えると「ま・ほ・う」「と・ん・が・り・ぼ・う・し」のように、次のゲームのキーワードになる仕組みだ。

 「音カルタ」の次は「魔法使いの弟子」の紙人形芝居。それには特別出演させてもらった。最初と最後に出てくる魔法使いの親方の役で、実際に髭を付け、ガウンを着て、とんがり帽子をかぶって登場。やや照れくさい。


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